顎関節症(がくかんせつしょう)
昨日、東京の日本教育会館で毎月開催される、東洋はり医学会の本部例会に参加してきました。
今回も盛り沢山の研修内容で多くの学術を学ぶ事ができました。
実技では、会員の中から模擬患者をベッドに寝かせ、実際に鍼をして皆で技術向上を目指します。
今回、「子午(しご)治療」と言われる治療実技がありました。
この治療は、いくつかの条件があてはならないと、効果が出にくい治療法ですので、使う機会は少ないのですが、効果がある時にはこちらも大変驚かされます。
今回の実技の中で、模擬患者さんとなったのが、顎関節症の女性でした。
高校2年生の時に、朝起きた時に口を開けようとするとあごが大変痛くて開ける事が出来なかったそうです。
それから、あごが痛くて怖くて大きく口を開ける事が出来なくなったそうです。
症状が出てから、10年以上経過しています。
症状が出てから、10年以上経過しています。
実際に左右の顎付近にある筋肉ははっていて、特に右が痛いという事でした。
今回の主な治療穴は、2穴(2つのツボ)。
①内関穴に、金の太い鍼を当てる(刺しません)
②豊隆穴に、瀉法(しゃほう)(痛く無いですが、鍼は少し皮膚に入ります)
最後に、痛い側の顎周辺に補的散鍼。(刺しません)
治療後、顎周辺がラクになり、恐る恐るですが口を少しずつ開けると・・・
治療前は、指を縦に2本分しか開ける事が出来なかったのですが、
治療後は、恐る恐るですが、指が縦に3本分開ける事ができました。
やはり、完治には時間はかかりますが、顎関節症も鍼治療で効果がある事を目の当たりにする事が出来ました。
今回治療をされたのは、世田谷区の村上漢方はり療院の村上三千男先生です。
この様に東洋はり医学会では、技術を手から手へ惜しみなく伝授して頂けます。
今回の例会は、他にも多くの事を学ぶことができ、実りある研修となりました。
顎関節症でお困りの方は、村上漢方はり療院や東洋はり医学会会員の治療院、大阪では当院(そがはり灸院)もお役に立てる事と思いますので是非ご来院下さい。
実際の治療は、顎関節症で来院されても、まず自然治癒力を向上させる治療を施します。
それから、前述の様な治療などを施します。自然治癒力を向上させる事により、治りを良くし少しでも早く症状を改善させると考えます。
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