うつ病などによる不安感の治療
「不安」は誰にでもある感情ですが、極端に不安な状態になった時に、息が苦しくなる、胸に強い圧迫感を感じる、体がだるい、疲れやすい、眠れない、頭痛、動悸 など、「不安な感情」と共に様々な症状を同時に伴い悩んでおられる方は現代社会においては珍しい事ではなく、いつ誰に起こってもおかしくない身体の不調である様です。鬱(うつ)病や不安障害(パニック障害など)に悩んでおられる多くの方は、前述の様な多くの身体の症状も同時に現れている場合がほとんどです。
東洋医学では、「内傷(ないしょう)」という言葉があります。内傷とは体の中から起こる損傷、ここでは「怒・喜・思・悲・憂・恐・驚」などの感情の変化が過度に起これば、病を起こす原因となるという考えがあります。
また、それぞれの感情に対応する経絡(わかりやすく言うと気の通り道)も古典に記されており、その経絡にアプローチする事によって感情の乱れを調整し症状の改善を図りなさいと記載されています。
当院の治療では、鍼は「刺して体を刺激する道具」ではなく、「気を動かし、気の流れを良くする道具」として使います。
感情や精神的な症状で悩まれている方の多くは、治療量が多かったり、刺激が強ければ、治療後に体がだるくなったりするなどの症状が現れる場合があります。
ですので、特に1回目は「治療に物足りない」と感じるくらいの刺激の少ない治療になる事がありますが、ご理解の上継続して頂きたいと思います。
治療時間は、初診は60分~90分、2回目以降は30分~60分程です。
治療のペースは基本的に週1回としておりますが、治療初めの頃は週2回でご来院して頂いた方が効果的です。
うつ病やそれに伴う極端な不安感や絶望感にお悩みの方も、鍼灸治療がお役に立てますのでご相談下さい。