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低体温・冷え性
低体温 と 肺の臓
最近は、子どもに限らず大人も体温が低い方が増えているとよく耳にします。
日常的に体温測定に使われる脇の下の温度が、35度台の方は注意した方が良いようです。
今回、「低体温と肺の臓」というタイトルを付けてしまいましたが、肺が悪くなるのと低体温が関係しているという話ではありませんのでご了承下さい。
しかし、東洋医学でいう「肺の臓」と低体温・冷え性は、全く無関係ではありませんのでご紹介致します。
まず、現代医学でいう「肺」と東洋医学でいう「肺」の機能の違いをお話します。
現代医学の「肺」
皆様ご存知の通り、呼吸に関係しています。
鼻や口から入った空気が、左右の肺に入ります。
肺の中では、呼吸によって取り入れた空気から、酸素を血液中に取り入れ、血液中の二酸化炭素は息を吐く時に外に出して〝ガス交換〟を行う場所です。
東洋医学の「肺の臓」
こちらもやはり、呼吸に関係しています。
しかし、酸素や二酸化炭素という概念ではなく、同じ呼吸でも、「自然界の清気を体内に取り込み、濁気を体外に排出する」という概念です。
清気は酸素で、濁気は二酸化炭素という様に、変換しないでこういうものだと受け入れて頂ければと思います。
他にも肺の臓は、下記の様な働きがあります。
・気をつかさどる
・宣発粛降(せんぱつしゅくこう)
・通調水道(つうちょうすいどう)
ここでは肺の臓は、生命を維持する為に呼吸以外にも働きがあるのだと認識して頂ければと思います。
ここからが、低体温や冷え症との関わりです。
まず、肺の作用としまして、「気をつかさどる」というものがあります。
「気」は生命活動を維持するエネルギーです。
肺の臓は、自然界の空気を体内に取り込み、気を全身を巡らせる働きがあります。
気には、「温煦作用(おんくさよう)」といって、体温を保持する働きがあります。
気には、「推動作用(すいどうさよう)」といって、血の流れを促進する働きもあります。
そして、気は血と共に脈中(血管)も流れます。
「肺の臓」の機能が低下すると、気の巡りが悪くなり、同時に血の巡りも悪くなる事になります。従って、温煦作用の働きも低下し、低体温や冷え症などの症状が現れると考えます。
検査機器もなく、どの様に「肺の臓」に問題があると判断するのか?
四診法というもので患者さんの状態を診ていきますが、「望診・聞診・問診・切診」の4つに分けられます。「切診」は「切る」と書きますが「触る」こと意味しますので、怖がらないで下さいね。
ここでは特に「肺の臓」に問題がある時に現れる状態や症状について少しだけ記載します。
- 色が白い
- お腹の右の肋骨の下付近が左に比べ、凹んでいる、ざらついている、艶が無いなどの左右差がある。
- 辛い物を好んだり嫌いだったり。
- 神経質
- トイレが近い
- 肩こりがある
- 風邪をひきやすい
- 喘息がある
- アトピー性皮膚炎がある
- 便秘で、出口付近まで来ているのになかなか出ない。
治療の際は、腹診や脉診といって直接患者さんの体の触って判断する事となります。
どのように治療をすすめるのか?
「肺の臓」に関係するツボを使いますし、それ以外にも全身の気血の流れを良くする様にツボを選び治療をすすめていきます。具体的なツボの名前をいうと、「太淵(たいえん)」「太白(たいはく)」などですが、患者さんの身体の状態を診てツボを選びます。
「肺の臓」に問題があるからといって、「肺の臓」だけを診て治療を進めないで、全身を診て治療を進めるのが東洋医学の特徴と言えます。
ここでは、低体温・冷え性について「肺の臓」との関わりをお話しましたが、これが全てではありませんのでご了承下さい。
また、普段の食生活が重要となりますので、こちらもご留意ください。
また、普段の食生活が重要となりますので、こちらもご留意ください。
わかりずらい長文をご閲読下さいまして、ありがとうございました。
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